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回復期リハビリテーション病棟は、脳血管疾患または大腿骨頚部骨折などの病気で急性期を脱しても、まだ医学的・社会的・心理的なサポートが必要な患者さんに対して、多くの専門職種がチームを組んで集中的なリハビリテーションを実施し、心身ともに回復した状態で自宅や社会へ戻っていただくことを目的とした病棟です。:この病棟では、疾患別に入院できる期間が定められています(下表)。
これらの患者さんに対し、チームの各担当スタッフが入院後すぐ、寝たきりにならないよう、起きる、食べる、歩く、トイレへ行く、お風呂に入るなど(これらを「日常生活動作」(ADL)といいます)への積極的な働きかけで改善を図り、家庭復帰を支援していくのです。回復期リハビリテーション病棟は2021年8月現在、全国1,530の病院内に2,009病棟、90,946床が整備されています。各病棟は入院中提供されるリハビリテーション・ケアの体制の違いにより、制度上「入院料1」から「入院料6」まで、6段階(2022年10月以降は5段階になる予定)に分かれています。
まずは病院の医師やソーシャルワーカーに相談するか、お近くの回復期リハビリテーション病棟のある病院へお問い合わせ下さい。
資料出典:厚生労働省 告示 第55号
回復期リハビリテーションを要する状態及び算定上限日数(2022度年改定・別表第9の2)
回復期リハビリテーションを要する状態 | 算定上限日数 |
脳血管疾患、脊髄損傷、頭部外傷、くも膜下出血のシャント手術後、脳腫瘍、脳炎、急性脳症、脊髄炎、多発性神経炎、 多発性硬化症、腕神経叢損傷等の発症後若しくは手術後の状態又は義肢装着訓練を要する状態 | 150日 |
高次脳機能障害を伴った重症脳血管障害、重度の頸髄損傷及び頭部外傷を含む多部位外傷 | 180日 |
大腿骨、骨盤、脊椎、股関節若しくは膝関節の骨折又は二肢以上の多発骨折の発症後又は手術後の状態 | 90日 |
外科手術又は肺炎等の治療時の安静により廃用症候群を有しており、手術後又は発症後の状態 | 90日 |
大腿骨、骨盤、脊椎、股関節又は膝関節の神経、筋又は靱帯損傷後の状態 | 60日 |
股関節又は膝関節の置換術後の状態 | 90日 |
急性心筋梗塞、狭心症発症その他急性発症した心大血管疾患又は手術後の状態 | 90日 |