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協会について

会長挨拶

 2023年5月20日(土)に開催いたしました定時社員総会において3期目となる会長職を仰せつかることになりました。改めましてよろしくお願いいたします。
 当協会の前身である全国回復期リハビリテーション病棟連絡協議会は2001年2月に発足され、2012年10月に現在の一般社団法人回復期リハビリテーション病棟協会と名称を改めました。協議会発足以来、活動の中心は人材育成と実態調査です。人材育成は研修会と認定制度を中心に専門職のスキルアップとチームアプローチの熟成を目指しています。病院・地域での活動は研究大会やofficial scientific journalであるJJCRSにて発表していただきます。実態調査事業は回復期リハビリテーション病棟のエビデンス構築や課題抽出の役割を担い、診療報酬改定の参考にもしていただいております。
 回復期リハビリテーション病棟制度創設から20年を超えて2つの大きな壁が立ちはだかりました。
 1つは2021年5月24日石川誠名誉会長のご逝去です。「回復期リハビリテーション病棟の父」である石川名誉会長を失った悲しみと打撃は計り知れません。しかしながら、常に前を向いて回復期リハビリテーション病棟の発展に努めることこそが、石川名誉会長への恩返しだと思います。
 もう1つの壁はCOVID-19です。1日3時間の個別リハビリテーション、カンファレンス、家屋評価などリハビリテーションという方法論そのものがCOVID-19感染拡大に関係することから、回復期リハビリテーション病棟の強みを十分発揮できないことが多々ありました。人材育成においても2020年3月以降、研究大会や全ての研修会を中止いたしました。しかしながら感染対策を徹底し、Webにて研修会を再開するなど、少しずつ前に進んで参りました。今ではWebでの会議やカンファレンスなど、無くてはならないツールとなっています。逆境を乗り越え強みに変えて行き、多くの回復期リハビリテーション病棟がチームで進んでこられました。
 安定した地域共生社会の実現に向けて回復期リハビリテーション病棟の役割は益々大きくなります。皆様方には更なるご指導・ご鞭撻をいただきますようお願い申し上げます。