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会長コラム

#2
銀杏の季節に思う、回復期リハのこれから

 コロナ禍以降、週末に皇居周辺をサイクリングすることが私の習慣になっています。2020年4月の緊急事態宣言当時、中学生だった息子がオンライン授業での自宅待機を余儀なくされ、週末の気晴らしにと人気の少ない場所を選んでサイクリングを始めたのがきっかけでした。今では、運動不足の解消策として私一人で続けています。
 季節の移ろいを感じられるのも楽しみで、最近は国会議事堂周辺の銀杏がちょうど見頃を迎えており、その鮮やかな黄金色に思わず足を止めて写真を撮影しました。国会議事堂から日比谷公園方面に少し進むと厚生労働省があります。会長職に就いてから医療課との意見交換のため、すでに4回ほど足を運んだ場所です。平日は訪問者が引っ切り無しに出入りし、日本の医療政策の中心としての重みを強く感じますが、この日は日曜日で、普段の喧騒が噓のように静まり返っていました。
 今回の診療報酬改定では、これまで以上に回復期リハビリテーション病棟の質向上と効率化が大きなテーマとなっており、当協会としても責務の重さを実感しております。厚労省との意見交換では、重症患者の受け入れ体制や医療管理、実績指数の考え方、地域連携の強化、制度の不適切な運用への是正策など、多岐にわたる課題について議論が行われました。現場の実情を丁寧に伝えしつつ、より良い制度となるよう、現場と行政の双方が理解を深めていくことが重要であると考えております。
 回復期リハビリテーション医療を支えている現場の情熱と専門性を、患者さんの「生活再建」の実現につなげる制度とするため、当協会として引き続き現場の声を丁寧に拾い上げ、より良い制度づくりに貢献してまいりたいと思います。サイクリングの帰り道、風に舞う銀杏の葉を眺めながら、そうした思いを胸に帰路につきました。




2025年12月8日


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